保育士になるためには、国家資格の「保育士資格」の取得が欠かせません。
保育士資格は高卒や中卒でも、所定の児童福祉施設での実務経験を積むことで受験資格を得ることができます。
しかし、保育士資格の試験は非常に難易度が高く、実務経験に必要な時間も長期間となっていることから、保育系の大学や専門学校に通うのが一般的です。
そのため大学や専門学校の卒業までにかかる学費が、保育士になるために求められる「コスト」となります。
保育士になるために大学に通う場合、一般的に学費は年100万円程度が想定されます。
4年制であることを考えると、400〜500万円程度がトータルで必要な学費になると考えられるでしょう。
保育士になるために専門学校に通う場合、「令和2年度 学生・生徒納付金調査」の保育・教育の分野を参考にすると、保育専門学校の初年度の学費は1,073,000円程度となっています。
全体の平均が1,255,000円になっていることを考えると、保育の専門学校は比較的安い学費になっていると言えるでしょう。
一般的に専門学校は2〜3年制となっているため、卒業するまでに200〜300万円程度の学費が必要です。
保育士になるための大学・専門学校の学費には、以下のような種類があります。
など
入学金の納入は初年度のみですが、授業料や施設設備費は進学するたびに必要となります。
授業料などは前期・後期で支払いのタイミングを分けることがあり、支払いの負担が分散されていることが多いです。
保育士になるためには、上記のほか教科書代や教材費などの費用がかかる場合があります。
具体的にどれくらいの費用が必要なのかを確認し、無理のない形で支払いができるように備えましょう。
保育士になるための学費を抑えるのであれば、大学よりも専門学校がおすすめです。
専門学校の方が基本的な学費が安くなることも多く、修学期間も短いため総額のコストも抑えることができます。
また、例えば学校に通うために一人暮らしをする場合なども、修学期間が短い専門学校の方がコストが安くなります。
保育士になるために生活を変える必要があるときも、専門学校を選ぶことがメリットになることもあるでしょう。
卒業までの期間が短いということは、保育士になるために必要な時間も短いということです。
専門学校の方が早く保育士として稼げるようになるので、支払った学費をすぐに回収できるという点でも魅力があるでしょう。
厚生労働省が指定している保育士の養成施設を卒業すると、試験を受けることなく保育士資格を取得できます。
そのためスムーズに保育士になるためにも、進学先に厚生労働省が指定する保育士の養成施設を選ぶことがおすすめです。
この厚生労働省が指定する保育士の養成施設には、大学だけでなく専門学校も含まれています。
そのため保育士試験が免除される専門学校を選択することで、短期間かつ試験を受けずに保育士の資格を取得できるのです。
指定の保育士の養成施設の対象となっている点も、専門学校のメリットになっています。
保育士の学校に通うための学費が用意できない場合には、奨学金や学校ごとの学費免除制度を活用することがおすすめです。
自分の環境・条件に当てはまっている奨学金を利用することで、学費の負担を抑えつつ保育士に必要な学習を受けることができます。
学費を稼ぐためにアルバイトなどを行うと、保育士の勉強が疎かになる可能性があるでしょう。
せっかくの学習機会を損なわないように、奨学金や学費の免除制度を上手く活用して余裕のある進学を実現していきましょう。
例えば保育士学校への進学時に利用できる国の奨学金・免除制度には、以下のようなものがあります。
・日本学生支援機構
・高等教育の修学支援新制度
・保育士修学資金貸付事業
・教育ローン
など
このほか、日本デザイナー芸術学院では「敬道学園特別奨学金」、「AO入学への特別サポート」「指定校推薦入学・学校推薦入学の奨学金」、社会人対象「リカレント奨学金」などがあります。
どのような奨学金・免除制度があるのかをホームページなどで確認し、学費をカバーできないか把握しておくといいでしょう。
保育士になるための学校に通うためには、学費についてチェックしておくことがポイントです。
必要な学費がはっきりすれば、それを目標に将来保育士になるためのスケジュールを考えることができます。
無理のない形で保育士になるための学習を続けられるように、だいたいどれくらいの学費がかかるのかをまずは把握しておきましょう。
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