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【2021年最新】保育士の資格の取り方を詳しくご紹介します。


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保育士になるには、「保育士資格」という専門の国家資格を取得する必要があります。
保育士資格の取得を目指して勉強・努力をすることが、保育士になるための基本的なルートになるでしょう。
しかし、保育士の資格を取得するには条件をクリアする必要があり、状況によっては受験資格を得られないケースも考えられるのです。
そこでこちらでは、保育士資格の取り方を詳しく紹介します。
これから保育士を目指すときには、こちらで資格の取り方をチェックしておきましょう。

保育士になるには保育士資格が必須

保育士になるには、保育士資格が欠かせません。
保育士資格を取得することが、児童の保育や保護者への指導を専門家として行える証になります。
そのため保育士として就職するのなら、保育士資格の取得が大前提となるのです。
「子どもが好き」「子どもの成長をサポートしたい」という気持ちを実践に移すためにも、まずは保育士資格の取得を目指しましょう。

保育士の資格の取り方について

保育士の資格の取り方は、大きく以下の2つのパターンに分かれています。

①保育士資格の試験に合格する
②厚生労働省が指定している「保育士の養成施設」を卒業する

どちらかを選択することで、保育士資格を取得できます。
以下からは、それぞれの資格の取り方の詳細を解説します。

保育士資格の試験に合格する

保育士の資格は、毎年行われている試験に合格することで取得できます。
保育士の試験には受験資格があり、それぞれの学歴等に合わせた条件を満たすことが必要です。

例えば保育士とは関係のない大学、短期大学、専門学校の場合に通う場合、2年以上在学して62単位以上取得することで受験資格を得られます。
高校卒業後に資格取得を目指す場合には、児童福祉施設で2年以上、かつ2,880時間以上の実務経験を積むことで受験が可能になります。
1991年3月31日より前に高校を卒業している場合には無条件で、1996年3月31日より前に高校の保育科を卒業している場合は実務経験なしで受験ができます。
中学卒業の場合には、児童福祉施設で5年以上、かつ7,200時間以上の実務経験が必要です。

このように、保育士資格の試験を受けるには、自身の状況に合わせた条件をクリアする必要があります。
保育士試験には筆記試験と実試験の2種類があり、それぞれの内容で必要な合格点を取得しなければなりません。
筆記試験の範囲は、以下のようになっています。

<筆記試験範囲>
・保育原理
・教育原理
・社会的養護
・子ども家庭福祉
・社会福祉
・保育の心理学
・子どもの保健
・子どもの食と栄養
・保育実習理論

<実技試験>
・音楽表現
・造形表現
・言語表現

筆記試験には6割以上の得点が必要で、
1度合格した科目に関しては、その後3年間は試験が免除されます。

筆記試験に合格した場合、その次の実技試験に臨めます。
実技試験では3つのうち2つの科目を選択し、それぞれ6割以上を得点することで合格となります。

厚生労働省が指定している「保育士の養成施設」を卒業する

厚生労働省が指定する「保育士の養成施設」に進学する場合、卒業と同時に保育士資格を取得できます。
資格試験を受ける必要がないので、卒業からスムーズに保育士の仕事に就くことができるでしょう。
保育士の養成施設には、大学、短期大学、専門学校など、さまざまな種類があります。
家庭環境や将来のプランに合わせて選択できるので、自分の学びやすい形で卒業を目指せるのです。
保育士資格の試験は難易度が高く、合格率は20%前後となっています。
そのため卒業によって資格が取得できる保育士の養成施設は、保育士になる際の有力な選択肢となるでしょう。

保育士の資格を取得する際のポイント

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保育士資格の取得を目指す場合、以下のポイントが重要です。
保育士として働くための準備にもつながるので、ぜひ内容をチェックしてみてください。

保育士資格の試験に挑む場合

保育士資格の試験を受ける場合には、幅広い出題範囲に対応するための準備が必要です。
筆記試験では全ての科目で高い点数を取る必要があるため、「得意な科目で多くの点を稼いで弱点をカバーする」といった方法が取れません。
そのため対象科目を満遍なく学び、保育士として幅広い知識を取得していくのがポイントです。
筆記試験で合格した科目はその後3年間試験が免除されるため、余裕のある場合には時間をかけて合格を目指すことも考えられます。

保育士の養成施設を活用する場合

保育士の養成施設を活用する場合には、保育士資格の受験が必要ないため、その分学校の授業に集中できます。
学校では実習なども体験できるため、積極的に学校のカリキュラムを学んで、保育士になるための準備を進めていくのがポイントです。

大学や専門学校には、保育士としての就職を支援してくれるサポートが充実しているケースも多いです。
資格試験がないとはいえ、保育士になるための就職活動は必要となるので、学校が用意している支援制度を上手に活用してスムーズな就職を目指しましょう。

まとめ

保育士の資格は、いくつかの条件を満たすことで誰でも取得を目指せます。
この機会に受験条件を確認し、保育士資格の取得を本格的に計画してみてはいかがでしょうか。

一方で、厚生労働省に指定されている保育士の養成施設を卒業すれば、試験を受けることなく保育士資格を取得できます。
大学や専門学校に通って資格を取得することも、選択肢のひとつとして考えてみてください。